白物家電の「多機能化」競争の終焉
先日、ポップアップ型のトースターを購入しました。
オーブン型のトースターはお餅や干物、グラタンなどいろんな食材を調理できますが、ポップアップ型トースターはトーストしか焼くことができません。
それでも、ポップアップ型を選んだ理由は二つあります。
一つは、オーブン型と機能が重複する調理家電を既に持っていることです。
お餅や干物ならガスコンロのグリルで焼くことができるし、グラタンはオーブン・ レンジで調理できます。
「他の家電と機能が重複しているオーブン型トースターを買うのは、
何となく無駄を感じる。どうせなら、
単機能でもトーストが一番お いしく焼けそうなポップアップ型にしよう」
と考えました。
そして一つの理由が、デザインです。
オーブン型トースターはオーブン・レンジと機能が重複していることに加え、
形状も似ています。
「キッチンはスペース が限られているので、
似たような機能や形状の家電を置きたくない」という家族の強い要望がありました。
私はその辺をあまり気にしないタイプなのですが、
キッチンの景観を気にする人にとってはそういうものらしいです。
消費者の価値観の多様化に伴い、白物家電の市場でも多様化が進んでいます。
多様化の方向性の一つとして、ポップアップ型トースターのようなシンプルな家電 が
消費者に見直されています。
ポップアップ型トースターは一時期、オーブン型の普及によって市場から
完全に姿を消しました。
しかし最近になって人気が復活し、
国内の中小家電メーカーや海外メーカーの製品が
家電量販店の売り場に並ぶようになりました。
消費者のライフスタイルが影響しますからね~