ヤマダ電機苦境の時代に家電メーカーはどう生き残るべきか?
家電業界にもはやフロンティアはない
2013年10月15日、ついにヤマダ電機が赤字になるというニュースが発表された。
それまでも、家電量販店の業界が苦境であるという観測は流れていたが、
業界首位のヤマダ電機が赤字というのは、
それなりに重たい意味を持つ転換点と言える。
具体的には2013年9月期の中間決算の見込み数値として、
当初予想の売上高は9300億円だったところが、8970億円へ減額する見込みで、
営業利益 は136億円の黒字見通しから24億円の赤字に転落するという
下方修正の発表があったのだ。
ただし、通期予測に関しては下方修正後も274億円の営業黒字 を目指すという。
では、このことが家電業界にとっての転換点となるというのはどういう意味か。
ひとことで言えば、これまで家電販売店の勢力拡大に貢献してきた
売れ筋商品が消費者に行きわたってしまったということである。
「もはやフロンティアはない」というとわかりやすいだろうか。
米国の新大陸の発見後、西へ西へと開拓の波が広がったのち、
カリフォルニアまで到達したところで、米国のフロンティアは途絶えた。
それを歴史の転換点と して、
米国の発展は開拓とは異なる方向へと向き合うこととなった。
米国の政治家たちが「ネクストフロンティア」とか
「ニューフロンティア」と呼んだ新たな 方向性だ。
家電メーカーにとってヤマダ電機が赤字になったというニュースは
これと同様の意味を持つのだ。
これからの季節頑張っていただきたいですね~